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エーミングの重要性と当社の対応

修理から最終調整までを完全内製化

現代の車はカメラやミリ波レーダーなどの情報をもとにブレーキやステアリングを制御しています。しかし、事故や部品交換によってそれらの位置がずれたり破損したりすると、せっかくの安全装備が正常に機能しなくなってしまいます。三愛自動車ではエーミングと呼ばれる「各種安全装備のゼロ点調整」の完全内製化により、修理から最終調整まで一元的に対応可能です。

エーミングとは

需要度を増すエーミング
カメラ・ミリ波レーダー・レーザー/音波センサーなどが整備された車両(ASV=先進安全自動車)を修理する際、それらの先進安全装置が正しく作動するために行う校正作業(ゼロ点調整)のことです。自動ブレーキや車線逸脱警報などの安全装置はカメラやミリ波レーダーなどの情報をもとに作動しますが、センサーと車両が適正な状態にないと正常に作動しません。最悪の場合、誤った判断・動作につながるケースも考えられます。
このため外装類の脱着、カメラが装着されたフロントガラスの交換、フレーム修正を伴う板金塗装などを実施した際に、エーミングを行う必要があり、それは乗員の安全を守ることに直結します。
エーミングにはなにが必要か
一般に次の4項目が必要と言われています。
  • 1機材

    (正確な計測のために適正な機材、道具)

  • 2場所

    (床面が完全な水平に近く、車両と計測機材をセッティング可能なスペースある工場)

  • 3人材

    (板金塗装、フレーム修正、エーミングに秀でたスタッフ)

  • 4記録

    (修正が必要な個所の現状と作業後の数値やエビデンス)

エーミングを完全に内製化
エーミングのための環境基準は非常に厳格です。工場の床面が完全に水平であったり、検査機器も数ミリのズレさえ許されないという徹底した管理体制が問われます。
画像は当社エーミングスペースの床面を計測したデータです。微妙な凸凹を可視化し、これをもとに完全な水平を確保します。

エーミングを外注している工場も多く存在しますが、三愛自動車では完全に内製化。
板金塗装・一般修理・アライメントからエーミングまでを一貫した体制で行うことができ、検査結果(数値やエビデンス)や車両の状況に関する正確な情報共有が可能なうえ、作業時間やコスト面でも有利です。

先進安全装備は、今後開発される新車に標準化されていきます。三愛自動車では来たるべき自動運転時代を見据え、板金塗装をはじめとする修理とエーミングを通じ、ドライバー一人ひとりの安全に寄与すべく、こうしあ取組みを推進しています。

エーミングの工程

▲フロントガラス交換中の車両
▲フロント外装パーツ交換中の車両
衝突事故の場合、車両は少なからず衝撃を受けるためカメラ・レーダーを含むボディやフレームが物理的にずれることがあります。三愛自動車のエーミング作業は、必要に応じてフレーム修正・ボディアライメント・4輪アライメントなどを適正にしてから行います。
▲フロントガラス交換中の車両
▲フロント外装パーツ交換中の車両
ASV(Advanced Safety Vehicle=先進安全機能を持つ自動車)の各種安全機能が的確に作動するためには、車両そのものの正確な検査・調整が前提となります。
そのためには車両を完全な水平に駐車すること、ターゲット(カメラやセンサーなどに完治させる計測対象物)も水平かつ車両との距離も正確に設置します。
▲フロント部で車両のセンターを測定
▲フロントからルーフエンドまで車両のセンターを測定
続いて車両のセンター(中心線)を正確に割り出します。フロント・ルーフともにセンターを定めた後、レーザーによってターゲットと完全にセンターが揃うよう調整します。
▲レーザーによって車両とターゲットの距離を計測
▲ミリ波レーダー部に距離計測用レーザーを照射
車両とターゲットが適正な位置関係となった時点で、スキャンツールを用いた各種安全装備のチェックを行います。
▲レーザーによって車両とターゲットの距離を計測
▲ミリ波レーダー部に距離計測用レーザーを照射
ターゲットはカメラ用ミリ波レーダー用に大分けされますが、自動車メーカーによっては車種ごとに異なるターゲットを指定している場合もあり、指示書(修理書)に基づいたエーミングが求められます。
▲スキャンツールによる解析
▲数値化された解析結果に基づいて車両を調整
結果は数値化されるので、必要に応じメーカー規定値に収まるように調整していきます。